Tシャツうさぎや日記

　『散歩の達人』の川越特集を片手に，秋の休日，川越へ行ってきました。

　古風な町並みが，小京都ならぬ「小江戸」と呼ばれるそうです。
　うなぎ屋がたくさんあることで有名とのことですが，お金がまるで無いので，今回は鰻はあきらめました。代わりのお目当ては，だんご。団子は決まって串に４つ刺さっており，醤油味の辛口の焼き団子が基本。川越にはそんなお団子屋さんが20軒以上あるそうです。

　腹ぺこでしたので，地図を見ながら団子屋さんのある通りを選んで歩き，「だんご」ののぼりを見つけるたびに，焼き団子と甘辛のみたらし団子を１本ずつ。歩きながら食べます。甘辛なんて小江戸の人に叱られそうですが，すみません，私，みたらし団子に目がないんです〜

　駅から川越の中心部までに，かなめや，伊勢屋，平仮名のいせや，だんごの松山，の4軒のお団子を食べました。どれも旨い！それぞれのお店ごとに，だんごの固さ，食感，味，焼き加減，たれの辛さがちがって，それぞれの美味しさです。中でも私の好みは，かなめやのみたらし団子でした。たれのダシと甘辛具合，モッチリした団子の味と香ばしい焼き加減が一番好きでした。

　『散歩の達人』によれば，老舗の鐘撞堂下田中屋だけは団子屋さんの中で別格で，団子から串まで全て手作りだそうです。「時の鐘」に着いた頃には4軒の団子屋さんをハシゴした後だったので，今回は食べなかったのですが…

そもそも，なんではるばる川越に来たかというと，川越市立美術館でやっていた絵本の展覧会を見たかったからなんです。でも，お団子はいっぱい食べられるし，芋ソフトや芋菓子，菓子屋横丁の駄菓子などいろんな種類があって，秋のお散歩にはサイコーです。なかなか美術館まで辿り着きません。

　だんごの他にもう一つ，『散歩の達人』を見て行きたかったお店，MILKY WAVEへ。
　お団子で腹一杯やっちゅうのに，このオムライスを，食べたかったんですね〜
　我ながら，自分の胃袋は驚異です。
　この，卵の破れたところが，おいしそうでしょ。
　美味しいんですよ。中身のポークライスはむっちり，卵はふんわり。
　そして右は，ナポリタン。これも，只のケチャップ味じゃなくてトマトソース味で，懐かしい感じなんだけどちょっと他の店のとは違う。結構なボリュームがありますが，ぺろりと食べられちゃう美味しさです。

MILKY WAVEはこんなお店。蔵造りの古い町並みを抜けて，札の辻の交差点を渡ってしばらく行った先にあり，それまでの小江戸の風景からはちょっと意外な外観です。
　ソニー・クラークのCool Struttin'のジャケットが壁にジャジャーンと描いてあります。


　川越高校の脇を通って美術館へ。閉館まで30分少ししか無かったのですが，絵本の展覧会は面白かったです。
　喜多院などを見ながら駅までぶらぶら戻ります。最後に紫芋ソフトクリームを食べたかったのですが，旧市街にはたくさんあった芋ソフト屋さんが駅の近くまで来ると無く，芋ジェラートに変更。

　そして，帰りの大宮駅で川越銘菓「いも恋」を買って帰りました。
　さて，いも恋とは，どんな物だろう？と食べてみたら，熊本で食べた「いきなりだんご（＝いきなりだご）」に似ています！
　いきなりだんごの方が大きくてもっと朴訥とした感じ，いも恋は，よりお上品であっさりしてるのですが，芋の甘味の素朴な美味しさは共通です。

そんなわけで，楽しい川越の一日でした。ぜひまた散歩に行きたいと思います。
今度は，鐘撞堂下田中屋のだんご，紫芋ソフトクリーム，そして鰻を食べたいです